愛を語る言葉など存在しない
こんばんは。ハテミです。
昨日は会社帰りに映画館に行ってきました。
お目当ての作品はガス・ヴァン・サント監督の最新作『永遠の僕たち』。
主演はデニス・ホッパーの息子ヘンリー・ホッパーと、メガヒットを記録した『アリス・イン・ワンダーランド』でアリス役を演じたミア・ワシコウスカ。
また2人を見守る幽霊役(生前は日本軍の特攻隊員)を演じるのはボーダーレスな俳優、加瀬亮。
■あらすじ■
交通事故によって両親を失い、臨死体験をした少年イーノック(ヘンリー・ホッパー)のただ一人の友人は、彼だけにしか見えない死の世界から来た青年ヒロシ(加瀬亮)だけであった。他人の葬式に参列するのが日常的なイーノックは、ある日、病によって余命いくばくもない少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)と出会う。
※シネマトゥデイより抜粋
「余命〜」や「世界の中心〜」的なお涙頂戴映画をファンタジックにしたラブ・ストーリーと勘違いされそうですが全く違います。
イーノックとアナベル、互いが問題を抱えながらも迫られた期限を感じさせないのどかな二人の振る舞いが、なんとも愛おしい。イノセントで透明感のあるとても美しい作品です。
加瀬亮演じるヒロシが特攻前夜恋人にしたためた手紙の内容からは、制作者側の死生観が要約されて述べられている事が伺えます。またラストのイーノックの表情がすごくいい!繊細なストーリーながらも優しい気持ちになって見終わる事ができます。
このような内容を盛り上げるのが写真集のようなカメラワーク、季節の空気や温度が伝わってきそうな瑞々しい映像、アコースティックギターがセンチメンタルなサウンドトラック。
ステキなシーンは沢山あったけど、私は何故か肌を重ねるシーンが印象的でした。
超ドアップになって暗闇の黒と、シルクのような肌色だけが映される。
色数が少ないだけに静寂な雰囲気の中純粋に求め合う2人のほぐれた心が全面的に出てる気がしました。
もしかしたら色の情報が急に減る事による視覚的な印象なのかもしれませんが、こちらのシーンがサラっと流れる程度でしか描かれなかったのもまた良し。
更にミア・ワシコウスカの髪がベリーショートだったのはとてもよかったと思う。
おセンチ映画にありがちなさらさらロングヘアーは光を浴びた時や顔にかかった時に儚い印象を受けるけど、そこをあえてベリーショートにする事によって天真爛漫で遊び心に溢れた活発なティーンエイジャーを意識させ、無邪気で繊細なストーリーがより引き立っていると思います。もちろんミアちゃんのノーブルで透明感のあるルックスにもとてもよく似合っています。
個人的に金髪ベリーショートが大好きなので、ごひいきに解説させていただきました。
ちなみに女の子はミアちゃんのファションにも大注目!
肌馴染みのいい柔らかいオレンジ色のニットや、パールのロングネックレス。
ハラコ柄のファージャケットにコントラストがきれいなスタイリング。
強めのファッションも柔らかく着こなすミアちゃんの魅力もすごいけど、これはやはりスタイリストの力量でしょう。
ベリーショートに小さなパールのピアスがとてもマッチして、すごくかわいらしかった。
お財布事情故ついつい1000円のレイトショーやサービスデイを狙いがちですが、個人的に1800円で観た事に大満足できる作品でした。
非難すべきところが全くないと感じておりましたが、チラシを見てガックリ。
オフィシャルサイトのTOPにもなってるデザインが、微妙!
広告に使えるシーンがたくさんあったのに、何故これ?
余談ですが、ミア・ワシコウスカはPRADAの姉妹ブランドmiu miuの広告にも抜擢された様子。
今日はダラダラ書きすぎちゃった!
という事で、これにて御免!