おしゃれしてズッコケ、それが可愛いの

こんばんはてみ。
金曜日の夜に『私が、生きる肌』を観てきました。

■あらすじ■
最愛の妻を亡くして以来、完ぺきな肌の開発研究に打ち込む天才形成外科医のロベル(アントニオ・バンデラス)。あらゆるモラルを打ち捨ててしまった彼は、ある人物を監禁して禁断の実験に取り掛かることに。それは開発中の人工皮膚を全身にくまなく移植して、被験者を亡き妻へと作り変えてしまうことだった。着々と妻の代役を創造させていくロベルだったが、思いも寄らぬ事態が起こってしまう。
(以上、シネマトゥデイより)

『オール・アバウト・マイ・マザー』でがっつりハートを掴まれてからペドロ・アルモドバル監督の大ファン。

今作は美しすぎる超キテレツな変態映画でした。
愛が狂気に変わり殺されるよりも恐ろしい前代未聞の復讐劇。

ベージュの全身タイツ(ジャン・ポール・ゴルチェ製)をまとった美しい女性(画像で犬神家みたいになってる人)がヨガの瞑想に耽る奇妙なシーンから始まります。
見ていくうちに次々と謎が明かされ、驚愕の事実が判明。
官能的でミステリアス、残酷で息をするのも忘れるくらい引き込まれます。
またアルモドバルならではの母性愛も力強く描かれています。

そしてどのシーンを切り取っても1枚絵のように美しいカメラワーク。

なにはともあれ、これから観る方は気合いを入れて臨んでください。