印度の男に教わったコブラの笛が合図だよ

こんばんはてみ。
今日食べたパンがあまりにかわいかったので激写。

近所のパン屋さんのチョコレートクリームパンなんですが、ゆるすぎるうさぎちゃん。
耳がからまってて意外と拘ってたりします。

さて、かなり前になりますが「苦役列車」を見てきました。
既に東京では公開が終了した映画になりますが、ちょっくら書かせていただきます。


※画像はインターネットからお借りしております。

■あらすじ■
西村賢太による2010年・第144回芥川賞作を「天然コケッコの山下敦弘監督が映画化。昭和の終わりの酒と風俗におぼれる日雇い労働の青年の姿を通して、孤独や窮乏、生きる力について描き出していく。1987年、中卒で19歳の北町貫多は、日当5500円の日雇い労働でその日暮らしの生活を続けていた。生来の素行の悪さと性犯罪者だった父をもつ引け目から友人も恋人もいない貫多だったが、ある出会いによって大きく変化していく。主演は「世界の中心で、愛をさけぶ」「モテキ」の森山未來。貫多が港湾労働で知り合い、貫多に変化をもたらしていく専門学校生・日下部正二に高良健吾が扮する。映画オリジナルのヒロイン・桜井康子役で「AKB48」の前田敦子も出演。
(以上、映画.comより転写)

原作者が公の場であえて悪く評価した『ネガティブキャンペーン』の宣伝効果もあってか、平日19時スタートにしてはかなりの人が入っていました。
(もしかしたらただのまえあつファンかもしれませんが。)

感想としては、「苦役列車」をベースに制作したオリジナルの映画って感じかも。

原作を読んで感じた社会の底辺でもがいている印象や、愚かな滑稽さはあまり感じませんでした。
敬愛している藤澤清造についても一切触れられてないし。
むしろ青春っぽいシーンもあり、ラストは前向きな感じで終わるし結構ライトだと思います。

少し気になったのが時代背景があまり感じられなかったところ。
学生運動を描いた「マイ・バック・ページ」はすごくよかったのに。
缶ジュースがプルトップじゃなかったり、海に入るシーンであっちゃんがシミーズ着ていたり、歩きタバコしていたり。
それなりには反映されていますが、なんか少し弱い。
あまり必要な要素ではなかったのかな。

役者にかぎってはマキタスポーツがめちゃくちゃいい。
森山未來がすごいのは誰もが承知の上だと思いますが、マキタスポーツのお芝居には驚きました。
笑わせるし、歌うし、書くし、演じるし、多彩なんですね。
羨ましい限り。

あまり原作を意識しないで観れば、面白いと思います。

しかしあの旧字を配した独特な文体と表現力で強烈なエピソードを更に面白くしているのかと思うと、西村賢太はすごいなとしみじみ感じました。

って小学校の感想文みたいな終わりになってしまった。